空広町役場*趣味広報課 空広町役場☆趣味広報課 郵便局の局名表示の書体の変遷と郵政書体

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2017.09/15(Fri)

郵便局の局名表示の書体の変遷と郵政書体

郵便局のイラストを描いてきて、
局舎には年代ごとの特徴があることが分かってきました。

その中で、昭和の郵便局にしか見られない個性の一つが局名表示の書体です。
これまでにも時折触れてきたので、ある程度ご存知かなとは思いますが、
せっかくなのでまとめてみます。

20150119本所一郵便局

2012年10月以降、現在の局名表示はこのようなものです。
郵便局のカラーである赤色のラインが横に引かれ、
その上にJPロゴ、そして端に小さく局名が書かれます。
この肝心の局名部分は、スペースの都合などで省略される場合もあります。
個人的にはこれが非常に遺憾な点ですが…(ちゃんと局名は書いてほしい!)

また、景観配慮などの理由により、白地に赤文字のもの、
観光地などでは茶色ラインのものなど色違いも稀にあります。

20150213横浜中華街郵便局

2007年10月~2012年9月、民営化直後は、
当時の郵便局のカラーであるオレンジ色のラインに、
同様にJPロゴと端に局名表示が書かれていました。

現在の赤ライン(赤化)の局名表示より、ある意味杜撰な面があり、
局名表示が書かれていないケースも多々、
書体とは関係ありませんが局舎もかなり簡素なものが多い印象です。
使用期間が短いため、多くは見かけません。

20160701横須賀逸見郵便局局名表示(営団ゴシック)

平成に入ってから民営化までの間は、
統一の規格が指定されていて基本的に全国で全く同じ書体が使われました。
これは、ゴシック4550という書体で、通称「営団ゴシック」と呼ばれています。
期間が長く、使用されていたのも最近なので、比較的多く見かけると思います。

20160719鎌倉稲村ガ崎郵便局局名表示(角丸ゴシック)

営団ゴシックと、後述の郵政書体との移行期間を繋ぐかのように、
昭和60年代前後と短期間だけ使われたのが、角丸ゴシック
です。
調べる限りでは、上記のほんの数年間しか使われていなかったようなのに、
何故か意外に目にします。

パターンも様々で、後述の郵政書体に似せたものから、
かなり丸いオリジナリティ溢れるものまで色々とあります。

20160329横須賀森崎四郵便局局名表示(郵政書体)

こちらがお馴染みの「郵政書体」です。
これ以前の書体が、昭和の郵便局を飾る端麗な書体です。
郵政書体は主に昭和50年代に使われていたようです。
数は減りつつありますが、探せばまだまだ見つかると思います。

判別のための一番の特徴は、「郵便」の2文字にあります。
「郵」のおおざとが「了」の字のようになっている点、
「便」の最後の画(払い)が、上が細く鋭い曲線になっている点、
などがあります。
「郵」のおおざと部分には多少の個体差があって、2~3種ほどの亜種がありそうです。

よく使う字など、大凡の基本となる字の型はあったようですが、
営団ゴシックとは異なり統一の規格は出来上がっていないようで、
そのため恐らく多少の個体差が生じたのではないかと思っています。

20150306浅川郵便局局名表示(旧郵政書体)

そして最後に、より美しくより珍しいのが、旧郵政書体です!
前述の郵政書体より以前に使われていたため"旧"郵政書体と呼ばれています。
郵政書体よりも縦長で、全体的に鋭く洗練された印象を受けます。
残存数が如何せん少なく、使用時期などその詳細は不明な点が多いです。

判別のための特徴は、やはり「郵便」の2文字にあります。
「郵」のおおざとが「Σ」を逆にしたような鋭い形になっている点、
その「Σ」の逆の中心が左の縦棒にまで接している点、
「便」は同様に最後の画(払い)の上が細く鋭い点
などがあります。

郵政書体は大凡の規格があったようですが、
旧郵政書体は統一の規格は全く無かったようです。
その割に、同じような書体が全国で使われているというのがまた不思議なところです。
この辺り、どのように旧郵政書体が郵政省において使われていたのか、
まだまだ研究途上で謎が多いです。

規格が無かったからか、郵政書体以上に個体差が大きいのも特徴です。
おおざとの部分も、「Σ」の逆部分が、写真のように上下対称のもの、
上の方が小さいもの、「Σ」の逆の中央が左の縦棒に接していないものなど、
細かい違いが結構見受けられます。
「便」の字も最後の画の払いが、上に突き出ていないものもあります。

とにかく謎が多い旧郵政書体ですが、
使用期間は大まかに戦後から昭和40年代頃までと推測します。
やはりその古さから、現存数は非常に少なく、
またここ最近の局舎移転により急激に減りつつあります。
失われてしまってからでは分からなくなってしまうことも多いと思うので、
少しでも多くの写真・情報などを記録していければと思っています。
そして、その謎も少しでも解明したいとも思っています。

20160304町田高ケ坂郵便局局名表示(楷書体)

ちなみに、昭和の局名表示に関しては、
上記の2種の郵政書体が主に使われていたようですが、
その一方で場合によっては独自の書体を使うこともできたようです。
そのため、上記分類のどれにも属さない、楷書体のものや、
手書き風のものなどもたまに見かけることがあります。

営団ゴシック以降は原則書体は統一されていましたが、
歴史的地区で景観に合わせて木製プレートに手書きで局名を書く、など
特殊な局名表示も稀に存在します。

民営化後においてはオレンジライン、赤ライン以外に
局名表示が書かれているケースは現時点ではほぼ無いと思います。

郵便局舎の奥深い世界の一端を感じて頂けましたでしょうか?
こうして見ると同じように見える郵便局でも局ごとに個性があって面白いですよ!^^
局舎自体の変遷についてもいずれ紹介したいところですが、今回はこれまで。

最後までお読み下さりありがとうございましたm(_ _)m

登録タグ : 郵便局 郵政書体 旧郵政書体 角丸ゴシック 営団ゴシック ゴシック5440

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